福岡県久留米市の”まさあき耳鼻咽喉科と美容のクリニック”です。
毎年、春が近づくとともに花粉症に悩まされる方も多いのではないでしょうか。くしゃみや鼻水、目のかゆみなど、花粉症の症状は日常生活に大きな支障をきたします。
2025年度の花粉飛散量は、福岡では例年に比べて170%と非常に多く、今年に比べると270%も多い予測です。(日本気象協会発表)
その対策の一つとして注目されているのが「花粉症レーザー治療」です。この治療法は、症状の緩和や予防に効果があり、シーズン前のタイミングで受けることが特におすすめです。この記事では、なぜ今が花粉症レーザー治療に最適なのか、その理由と治療の概要をご紹介します。
花粉症レーザー治療とは?
花粉症レーザー治療は、鼻粘膜にレーザーを照射し、鼻粘膜の表面を焼灼することで花粉への過剰反応を抑制する治療です。
施行は局所麻酔下におこないます。
しっかりと鼻の中は麻酔液が付いたガーゼで麻酔しますので、痛みはそれほどありません。
鼻内には,気流を整流する下鼻甲介という棚状の構造物がありますが、それがアレルギー反応の首座の部位であるためそれをレーザーで焼灼します。
鼻水がへり、また瘢痕形成により下鼻甲介容積が減少するため鼻つまりにも効果があります
術中術後ともに出血および疼痛は極軽微であり,所要時間は両側で15分程度と短時間です。
術後にかさぶたや粘膜の腫れにて鼻水、鼻つまりが一時的に多くなることがありますが,2~3週間で改善します.
- 持続性:効果は1年くらい続くことが多い。
- 低侵襲:外来で局所麻酔下に行うため、全身麻酔で行う手術と比べて体への負担が少なく、痛みもそれほどありません。
- 通院回数が少ない:通常経過では術後は鼻の掃除に数回通う程度です。
「今」が治療に適している理由
1. 症状が軽い時期に行うのが効果的
花粉症レーザー治療は、花粉が飛び始める前、症状がまだ軽い時期に行うことで最大の効果を発揮します。秋の花粉症が終わり、飛んでいる花粉が少ない今の時期こそレーザー治療には適しています。
2. 粘膜の回復期間を確保できる
レーザー治療後、鼻粘膜はかさぶたが付き、そのかさぶたが取れた後焼いた鼻粘膜が再生してきますが、完全に回復するまでには3週間~1か月程度かかります。花粉シーズン直前に治療を受けると、回復が間に合わず、逆に症状がひどくなる可能性があります。今の時期に治療を受けることで、万全な状態でシーズンを迎えることができます。
3. 病院の予約が取りやすい
花粉シーズンが近づくと治療希望者が増えるため、予約が取りにくくなります。今の時期であれば比較的スムーズに予約を取ることができ、余裕を持って治療を受けることが可能です。
花粉症レーザー治療を受ける際の注意点
- 医師との相談を必ず行う
レーザー治療が適しているかどうかは、個々の症状や体質によります。専門医の診察を受け、自分に合った治療法かどうか確認しましょう。 - 治療後の鼻処置のための通院が必要
治療後の鼻粘膜には一時的に炎症やが起こり、かさぶたができます。これらは通常数週間で治まりますが、ひどいときには感染を引き起こすことがあります。必ず医師の指示に従い術後の通院を行ってください。
まとめ
花粉症レーザー治療は、花粉症の症状を軽減し、快適な春を迎えるための強力な選択肢です。しかし、効果を最大限に引き出すにはタイミングが重要です。秋から初冬にかけての今の時期に治療を受けることで、花粉シーズンを快適に乗り切る準備ができます。花粉症に悩まされている方は、ぜひこのタイミングで専門医に相談してみてください