福岡県久留米市にある”まさあき耳鼻咽喉科と美容のクリニック”です。最近咳による相談が増えてきています。
「風邪は治ったのに咳だけ続く…」——とくに季節の変わり目に多い相談です。3週間を超える咳は、単なる“治りかけ”ではなく後鼻漏(鼻水が喉に流れ込む)や気道過敏(気道のセンサーが敏感になった状態)、副鼻腔炎、胃酸の逆流が背景にあることも。原因により対処がガラリと変わってきます。

それぞれの症状について
- 後鼻漏タイプ:朝起き抜けや横になると悪化/喉にネバつき・痰が絡む/鼻閉・鼻水が同時にある
- 気道過敏タイプ(感染後咳嗽):笑う・会話・冷気・運動で“コンコン”乾いた咳/夜間に強い/胸がヒュッと狭い感じ
- 胃酸の逆流(逆流性食道炎):空咳・喉のイガイガ・声がれ/辛い物・寝る直前の飲食で悪化/胸焼けがときどき
- 副鼻腔炎:黄色~緑の鼻汁/頬や眉間の重さ/匂いが分かりにくい
- その他 喉頭アレルギーなど:アレルギー性鼻炎と合併することも
自宅でできる対策
- 鼻うがい:市販の鼻うがいツールを用いて鼻~鼻の奥までしっかりと洗浄します
- 気道過敏ケア:加湿(50~60%目安)・就寝時ののど保湿(マスク/はちみつ入り温飲料)・冷気を避ける。咳反射を誘発する刺激物や喫煙は控える。
- 胃酸の逆流対策:夕食は就寝3時間前まで、脂っこい物やアルコールを控える。
受診の目安(いつ耳鼻科へ?)
- 咳が3週間以上続く/夜も眠れない発熱の再燃、ゼーゼー・呼吸苦、血痰
- 鼻汁が強い、痰が多い、頬・眉間の痛みなど副鼻腔炎が疑わしい
- 市販薬や自宅ケアで1~2週間でも改善が乏しい
当院でできること
- 鼻咽腔・喉頭の内視鏡診察で後鼻漏や声帯の炎症を評価
- ネブライザー治療(粘膜の炎症鎮静・去痰サポート)
- アレルギー検査や必要に応じた内服・点鼻の処方設計
- 逆流が疑わしい場合は生活指導+薬物療法の適応判断
- CTによる副鼻腔炎などの詳しい評価
よくある質問
- 市販の咳止めだけで様子を見てもいい?
A. 乾いた刺激咳では一時的に楽になりますが、あくまでも対症療法になります。原因治療が必要であり、長く続くならば受診をお勧めします。 - 鼻うがいで耳に水が入るのが怖い…
A. 体を前傾し、強く吸い込まないのがポイント。終わった後に強く鼻をすするのもNG。心配な方は診察時に手技をお見せします。
まとめ
長引く咳は“喉”の問題だけでなく、鼻→喉や胃→喉など“上から来る刺激”のことが多いです。正しく見分けて、最短ルートで治しましょう。
予約・お問い合わせ
- お問い合わせ 0942-64-8449 / メール info@mjbclinic.com
- 耳鼻科の診察は予約は不要です。いつでもご来院ください。