副鼻腔炎は早めの治療が大切です
福岡県久留米市のまさあき耳鼻咽喉科と美容のクリニックです。
朝晩の冷え込みが強くなり、日中との温度差が大きくなる季節になりました。
「気温差で頭が痛い」「気圧のせいで重い感じがする」
そんな訴えを耳にする機会が増えています。
しかし、その“頭痛”、圧のこもりや副鼻腔炎が原因の可能性があります。

気温差で鼻が反応する理由
急な気温差があると、鼻の粘膜は自律神経の反射で血管が拡張し、一時的に腫れやすくなります。
これは「気温差アレルギー」と呼ばれることもありますが、
正確には血管運動性鼻炎といい、アレルギーとは異なる自律神経の過敏反応です。
この粘膜の腫れにより、鼻の奥の「副鼻腔」とつながる通路が狭くなります。
すると副鼻腔の空気の出入りが悪くなり、気圧の変化を調整できなくなるため、
頭重感や顔の奥の痛みを感じやすくなります。
つまり、
「気温差で頭が痛い」と感じるのは、実は“鼻の粘膜が反応して副鼻腔内の圧がこもっている”状態なのです。
そのまま放置すると…副鼻腔炎へ
粘膜の腫れが長引いたり、風邪や細菌感染が加わると、
副鼻腔の中に膿がたまり、急性副鼻腔炎(蓄膿症)に進行することがあります。
以下のような症状が続く場合は注意が必要です。
- 頬・目の奥・額が重く痛む
- 鼻づまりが強い
- 鼻水が黄色や緑っぽい
- のどに鼻水が垂れる(後鼻漏)
- 頭を下げると痛みが強くなる
片頭痛との違い
片頭痛は頭の片側やこめかみがズキズキと拍動性に痛むのが特徴で、
光・音・ストレスなどで悪化します。
一方で、頭痛と同時に鼻づまりや後鼻漏がある場合は、
片頭痛よりも鼻・副鼻腔が関係している可能性が高いと考えられます。
セルフケア
鼻由来の頭痛の場合は、鼻の通りを改善することが第一歩です。
鼻の通りを良くして副鼻腔の換気を保つことが、気温差頭痛の予防につながります。
- 鼻うがい:鼻腔・副鼻腔の換気を改善します。
- 保温・加湿:マスクや加湿器で冷気と乾燥を防ぎ、粘膜を保護します。
- ネブライザー・鼻うがい:鼻腔を清潔に保ち、粘膜の腫れを軽減します。
- マスク・加湿:冷たい空気や乾燥を防ぎます。
- 足湯(10〜15分・約40℃):全身の血流を改善し、自律神経のバランスを整えることで鼻粘膜の腫れを抑えます。
- 温熱療法(蒸しタオル):ぬるめの蒸しタオルを頬や鼻の根元に5〜10分ほどあてると血流が良くなり、鼻づまりの改善に役立ちます。
冷え込みが強い日は、温かい飲み物や軽い入浴も鼻の通りを助けます。
まとめ
気温差や気圧の変化で起こる頭痛の多くは、
単なる「気象病」ではなく、鼻粘膜の反応や副鼻腔の圧変化が関係しています。
放置すると副鼻腔炎に発展することもあり、治療が必要になる場合があります。
長引く頭痛や顔の重さ、鼻づまりが続く場合には、
耳鼻咽喉科で副鼻腔のチェックを受けましょう。
🏥まさあき耳鼻咽喉科と美容のクリニックでは
内視鏡による鼻・副鼻腔の詳しい診察
ネブライザー治療・点鼻薬の処方
必要に応じたX線・CTによる副鼻腔評価
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